所在地●滋賀県東近江市中野町649
●お問い合わせ●メール| ●ホームページ●https://oumihakaru.jimdo.com/| ●フェイスブックページ●https://www.facebook.com/oumihakaru/
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2017年08月05日
土のこと、続きの続きの続きの続き。
おうみ市民放射能測定所にあるヨウ化ナトリウムシンチレーターという放射能測定器も、もっと精密に測定できるゲルマニウム半導体検出器という機械も、ガンマ線という種類の放射線しか測定できません。
アルファ線やベータ線という種類の放射線は、測定がむずかしくて民間ではなかなか測定できるところがありません。
おうみ市民放射能測定所の機械では、セシウム137とセシウム134という2種類のセシウムが出すガンマ線だけを測定しています。
セシウム137は半減期(総量が半分になる期間)が30年で、ストロンチウム90は29年で、半減期がどちらもほぼ同じです。
東電福島原発事故由来の放射能汚染もこの半世紀の核実験由来の放射能汚染も、セシウム137が検出されたらそこにはストロンチウム90もあります。
ストロンチウム90はガンマ線ではなくてベータ線を出すので、おうみ市民放射能測定所の機械では測れませんが、セシウム137を測ることでストロンチウム90があることがわかります。
セシウムはガンマ線を出して、ガンマ線というのはまっすぐ遠くまで飛ぶので、測定容器に入れた検体から飛んできたガンマ線がヨウ化ナトリウムに当たって反応するのを検出するのが、おうみ市民放射能測定所にある機械のしくみです。
セシウムの出すガンマ線は遠くまで飛びますが、ストロンチウムの出すベータ線は半径1ミリくらいの範囲にしか飛びません。
ストロンチウム90は半減期29年で崩壊してベータ線を出してイットリウム90というものに変わります。イットリウム90の半減期は64時間で、またベータ線を出して崩壊します。なので、ストロンチウムの被曝というのは体内の半径1ミリのピンポイントがベータ線に2回も被曝してしまうのです。
そういったかんじで、土に含まれている天然放射性核種は、自然界にあるウラン238という核種が永い永い年月をかけて鉛206という安定した核種に変化していく間に、何度も何度もアルファ線やベータ線やガンマ線を出します。
カリウム40は半減期が13億年で、崩壊するとカルシウムになり安定します。
カリウム以外の天然放射性核種は、安定した核種になるまでに何度も何度も崩壊を繰り返してそのたびに放射線を出します。
それが、カリウムと他の天然放射性核種とのちがいで、土の天然放射性核種について注意する点はそこです。
*****
8/10(木)に
「子どもの遊び場の土のお話し会/堆積する放射能汚染~滋賀県の場合」
を開催します。
11:00~13:00
@でこ姉妹舎(東近江市中野町649)
ランチ代1080円+カンパ
定員10名(お子さま不可)
要ご予約(駐車場の場所はお申し込みいただいた際にご案内いたします)
*****
8/13(日)~8/31(木)
おうみ市民放射能測定所、休みます。
(カノウ)
アルファ線やベータ線という種類の放射線は、測定がむずかしくて民間ではなかなか測定できるところがありません。
おうみ市民放射能測定所の機械では、セシウム137とセシウム134という2種類のセシウムが出すガンマ線だけを測定しています。
セシウム137は半減期(総量が半分になる期間)が30年で、ストロンチウム90は29年で、半減期がどちらもほぼ同じです。
東電福島原発事故由来の放射能汚染もこの半世紀の核実験由来の放射能汚染も、セシウム137が検出されたらそこにはストロンチウム90もあります。
ストロンチウム90はガンマ線ではなくてベータ線を出すので、おうみ市民放射能測定所の機械では測れませんが、セシウム137を測ることでストロンチウム90があることがわかります。
セシウムはガンマ線を出して、ガンマ線というのはまっすぐ遠くまで飛ぶので、測定容器に入れた検体から飛んできたガンマ線がヨウ化ナトリウムに当たって反応するのを検出するのが、おうみ市民放射能測定所にある機械のしくみです。
セシウムの出すガンマ線は遠くまで飛びますが、ストロンチウムの出すベータ線は半径1ミリくらいの範囲にしか飛びません。
ストロンチウム90は半減期29年で崩壊してベータ線を出してイットリウム90というものに変わります。イットリウム90の半減期は64時間で、またベータ線を出して崩壊します。なので、ストロンチウムの被曝というのは体内の半径1ミリのピンポイントがベータ線に2回も被曝してしまうのです。
そういったかんじで、土に含まれている天然放射性核種は、自然界にあるウラン238という核種が永い永い年月をかけて鉛206という安定した核種に変化していく間に、何度も何度もアルファ線やベータ線やガンマ線を出します。
カリウム40は半減期が13億年で、崩壊するとカルシウムになり安定します。
カリウム以外の天然放射性核種は、安定した核種になるまでに何度も何度も崩壊を繰り返してそのたびに放射線を出します。
それが、カリウムと他の天然放射性核種とのちがいで、土の天然放射性核種について注意する点はそこです。
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8/10(木)に
「子どもの遊び場の土のお話し会/堆積する放射能汚染~滋賀県の場合」
を開催します。
11:00~13:00
@でこ姉妹舎(東近江市中野町649)
ランチ代1080円+カンパ
定員10名(お子さま不可)
要ご予約(駐車場の場所はお申し込みいただいた際にご案内いたします)
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8/13(日)~8/31(木)
おうみ市民放射能測定所、休みます。
(カノウ)
Posted by おうみ市民放射能測定所 at 13:36│Comments(0)
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